(ポスター/暗黒舞踏)
第二次暗黒舞踏派結束記念公演,燔犠大踏鑑/
アートシアター新宿文化/ 2点一括
土方巽作品集,四季のための二十七晩/
疱瘡譚,すさめ玉,碍子考,なだれ飴,ギバサン
11人きょうだいのなかで,
多くの死を目撃してきたかれは,
まだみぬ姉に会いにひとりで汽車にのった。
少年の頃である。神戸元町の異国ふうの光のなかで,
はるばる秋田から訪ねてきた弟を迎えた姉は,
白い厚化粧をして恐しいほど美しかった。
日活の「怪談昇竜」で傴僂の刺客で主演した彼は,
“体の中に一人の姉を住まわしている”と,いくたびか喋った。
「私が舞台に立って踊りに熱中していると姉が私の中の闇を,
必要以上にむしってたべてしまう。すると私は踊りをやめる。
彼女が私の体の中で,立ちあがると,私は思わず坐りこんでしまうし,
私が転ぶことは,彼女が転ぶことだ,というかかわりあい以上のものが,そこにある」と。
