[tow140039]民謡源流考,江差追分と佐渡おけさ

(AL-5047~50/4LP-obi,函入/日コロムビア)
民謡源流考,江差追分と佐渡おけさ
監修:町田佳聲,竹内勉

収録

“礁氷馬子唄”から”江差追分”まで
追分馬子唄(長野)小川誠一郎
坂本馬子唄(群馬)武田市五郎
松前(新潟)伊平たけ
松前(群馬)樺沢芳勝
松前(新潟)岩瀬国風
松前(秋田)三浦華月
松前(宮城)赤間政夫
江差追分(北海道)三浦為七郎

エンヤラヤが追分前唄となるまで
えんやらや(長崎)地元有志
平戸節(長崎)赤坂小梅
えんやらや(福岡)沢田満喜子
あんこ節”旧””新”(東京)川島広吉,お里喜
追分くずし(北海道)阿部笑山
荒川舟唄(東京)宇田川鹿蔵
北上川舟唄(宮城)赤間政夫
最上川舟唄(山形)羽柴重見,佐藤勝也
松前”合の手”(新潟)伊平たけ
江差追分”前唄”(北海道)松本勇悦

馬子唄変じて三下り宿場唄となる(その一)
小諸三下り(長野)簾田じょう
親沢三下り(長野)新津久仁代
奈良田追分(山梨)深沢ひろ
瞽女三下り(新潟)伊平たけ
塩沢三下り(新潟)和田保雄
本荘追分”旧””新”(秋田)加納初代,長谷川久子
南部三下り(青森)太田アサ
津軽三下り(青森)須藤栄子
江差三下り(北海道)阿部笑山

馬子唄変じて三下り宿場唄となる(その二)
朝の出がけ(千葉)東とよ
五箇山追分(富山)江下梯次郎
初瀬追分(奈良)三室幸子
はかま踊り(広島)赤坂小梅

各地に拡がった江差風の唄
寺泊追分(新潟)月子
小木追分(新潟)中川千代
隠岐追分(島根)森キョウ
出雲追分(島根)熊谷宣一
舟追分(愛媛)藤原成一

“二上り甚句”と”六調子”が”はいや節”となるまで
二上り甚句(新潟)峰村利子
五島はいや節(長崎)山本ヨシ
球磨六調子(熊本)小山勝清
薩摩六調子(鹿児島)上田サダ,磯部アサ
奄美六調(鹿児島)池野無風
牛深はいや節(熊本)平塚万之十,原田かつよ

各地の”はいや節”その一(西日本)
鹿児島はんや節(鹿児島)三反田モト,磯部アサ
根占はんや節(鹿児島)前田清二,中村ノブ
屋久島はんや節(鹿児島)酒匂しげ,泊佐富,川崎イセ
阿波踊り”旧””新”(徳島)脇田タマノ,泉野秀子,新居操
三原やっさ(広島)奥迫鉄次
田助はいや節(長崎)地元有志
呼子はいや節(佐賀)岩崎ツネ
浜田築港節(島根)浜田節保存会
宮津はいや節(京都)地元有志
佐渡はんや節(新潟)鈴木三次

各地の”はいや節”その二(東日本)
庄内はえや節(山形)結城誠一
南部あいや節(岩手)月折美津子
津軽あいや節(青森)須藤栄子
塩釜甚句”旧””新”(宮城)熊谷よし,酒井千恵子
潮来甚句(茨城)潮来町民芸保存部
塩釜(青森)成田雲竹
塩釜小原節(青森)尾原家ちせ
安房節(千葉)寺西しづ
三崎甚句(神奈川)三木あい子
下田節(静岡)小川淡流

“はいや”変じて”おけさ”となる(その一)
柏原おけさ(長野)若月吉太郎
塩沢はねおけさ(新潟)和田保雄,貝瀬関松
結東おけさ(新潟)地元有志
堀之内囃子(新潟)松井清
津川おけさ(新潟)広田正雄
小林おけさ(福島)地元有志
坂元おけさ(宮城)野村忠右ヱ門
大島おけさ(東京)川島広吉
新開おけさ(長野)黒田幸一
五箇山おけさ(富山)原田豊治
白川おけさ(岐阜)武田徳蔵
初瀬おけさ(奈良)重走由太郎

“はいや”変じて”おけさ”となる(その二)
越.佐地方のお座敷おけさ
出雲崎おけさ(新潟)小稲
地蔵堂おけさ(新潟)富田よし
寺泊おけさ(新潟)月子
柏崎おけさ(新潟)栄吉
三条おけさ(新潟)若藤ごん太
長岡おけさ(新潟)若柳照代
新潟おけさ(新潟)君太郎
小木おけさ(新潟)中川千代
撰鉱場おけさ(新潟)西埜政雄,古屋利雄
佐渡おけさ(新潟)村田文蔵
佐渡おけさ(新潟)新潟交通民謡部

解説

第一部/歌詞と解説篇:竹内勉
“礁氷馬子唄”から”江差追分”まで
エンヤラヤが追分前唄となるまで
馬子唄変じて三下り宿場唄となる(その一)
馬子唄変じて三下り宿場唄となる(その二)
各地に拡がった江差風の唄
“二上り甚句”と”六調子”が”はいや節”となるまで
各地の”はいや節”その一(西日本)
各地の”はいや節”その二(東日本)
“はいや”変じて”おけさ”となる(その一)
“はいや”変じて”おけさ”となる(その二)

第二部/総説篇:町田佳聲
本レコードを企画編集するまで
民謡は記録から補足できない
民謡流転の基盤をなした交通

第三部/総合解説篇:町田佳聲
→礁氷馬子唄から江差追分まで
追分節は馬子唄の俗謡化
追分節越後に入りて松前節
北海道に移った三下りと馬子唄調
江差追分の完成は明治期
→エンヤラヤという唄が与えた影響
エンヤラヤの正体と変化
江差追分前唄と最上北上両川の舟唄
→ハイヤ節という名の唄日本を一周す
南国情調を盛り上げた酒もり唄
奄美六調はどの地点から本土へ
ハイヤ太平洋沿岸で変化
→おけさ節の成立と発展
元は越佐別々にハンヤ上陸
越後で花咲き佐渡で実る

第四部/旋律比較篇:町田佳聲
追分節に二種の旋律型
エンヤラヤの発生と影響
南国情調とハイヤ節の展開
おけさの種類と分布

採譜:牛山杲

装画.カット:赤羽末吉